*視点
今回は 小江戸川越ウェブ | 小江戸川越観光協会公式WEBサイトをレビュー。
江戸情緒あふれるサイトデザインについてと、観光サイトということで多言語対応について着目して
レビューさせていただきます。
*ターゲット層
川越を紹介する環境協会公式WEBサイトとしてターゲットは観光客全般。国内・外国人両方を意識する必要があります。
さらに、様々な層とグループを想定する必要がありますがメインターゲットは女性観光客(いわゆる女子旅)に
フォーカスされています。
*サイトの目的
・観光誘致
小江戸川越の魅力を紹介し、来訪を促進する目的があります。
・観光客サポート
観光客の方へ「フォトライブラリー」「よくある質問」「デジタルスタンプラリー」「マナー啓発」等の情報提供しています。
・多言語対応
国際客への案内にも注力されています。
*サイトデザイン

・メインビジュアルは川越を代表するスポットの画像がスライドショー形式で入れ替わります。
着目したいのは、ロゴマークが固定で真ん中に配置されている点。
幅にしてページの約5分の1を占めるかなり大きめのロゴマークですが背景が透過され、白と黄色のみのシンプルな構成のため
邪魔にならず、上品にしあがっています。
ロゴデザインにも触れさせていただくと、川越の’蔵づくり’の街並みと観光名所である時の鐘を思わせる縦長で瓦屋根がかかった
デザインがシンプルですがお洒落で現代的な雰囲気も感じられます。
・川越のレトロで歴史ある世界観を配色・文字装飾、蔵造りイメージの写真で演出。
特に、背景に起用されている青海波(せいがいは)模様は古くから縁起の良い文様として使用されており、
江戸時代に漆工の青海勘七が、広めたとされています。江戸情緒を演出するにはぴったりの模様です。

・多言語対応について、サイトのトップにナビゲーションで10言語に対応しています。(中国語が簡体字と繁体字で2種含む)
また、その他にも「for foreign visitors」「對於外國遊客」と、別途外国語対応リンクが英語と中国語(繁体字 )で設けられております。
2024年度川越の外国人観光客はその3割が台湾人だそうで、ニーズに合わせた対応がされています。
・トップにはイベント特集や散策コース、カテゴリ別スポット(観る・食べる・買う など)を分かりやすく配置しており
ユーザーが目的別にアクセスできる構成がされております。
*色彩計画について
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メインカラー
蔵造りをイメージした「深い茶・墨色」の落ち着いた色調を背景に使用。
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アクセントカラー
桜や祭り、着物などの「和の情緒」を表す淡いピンク、朱色、緑などをイベント等に配色。
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多言語対応との整合性
英語ページ、中国語(繁体字 )ページともに同じ色調を維持し、統一感を演出しております。
*ピックアップ-スポット情報

・「観る」「泊まる」「体験する」「買う」「食べる」の5つのグループで情報が提示され、
どれも一目でわかりやすいアイコンと画像で配置されています。
コミックのコマ割りのようにサイズさのある画像の配置がお洒落で目を引きます。
マウスをもっていくと画像がホバー拡大され、押せる場所だとわかります。
カラフルなアイコンですが画像の邪魔をしていないのは透過が入っていることと、白文字で統一されていることがポイント。
現代的でおしゃれな雰囲気とともに親しみやすさを感じられます。
*所感
小江戸川越ウェブ | 小江戸川越観光協会公式WEBサイトは、小江戸川越の観光を多角的に紹介するとともに
レトロな世界観と現代的で親しみやすい雰囲気を両立させたサイトデザインとなっています。
また、多言語対応にも注力されており、計10言語に対応。特に観光客の比率が多い英語と中国語(繁体字 )ページについては
別途ナビゲーションが設けられている事でアクセスしやすさが確保されておりました。
